【舞台】ロッキー・ホラー・ショー2022の鑑賞記

2022年2月に上演された「ロッキー・ホラー・ショー」

主人公フランク・フルター役を演じる古田新太のラスト公演という記念すべき舞台です。

フランク・古田ー(フルター)は今回で3回目で、これまで出演してきたキャストも登場するという粋な演出もあった。

マニアックな演目のため、演じる人も限られるのだが^^;

独特なエログロな世界がクセになる作品です。

それではどんな内容だったのか、私の感想も混じえてご紹介します。

ロッキー・ホラー・ショーのあらすじ

友人の結婚式に出席したブラッドとジャネットは自分たちも結婚を決める。
ブラッドの恩師に挨拶へ行こうとしたが、途中で車が故障。電話を借りようと近くにあった怪しげな屋敷を訪れる。
その屋敷はフランク・フルターの住む家。そこでブラッドとジャネットはとんでもないものを目にする。
もともと映画の作品ですが、まあなんというかいわゆるB級映画です。
独特な世界観なので好きな人は好き、嫌いな人は嫌いと評価は分かれますね。
日本では1986年からミュージカルで上演されています。
初演のフランク・フルター役は故・藤木孝。
そこから9年のブランクを経て、1995年にROLLY(当時はすかんちのローリー寺西名義)がフランク役で上演し、以後不定期に再演が繰り返されています。

2022年版ロッキー・ホラー・ショーの感想

先述のとおり、古田新太が2011年からフランク役を演じて今回が3度目の上演。
2022年でフランク役を卒業すると表明。
長いことフランクを演じてきたROLLYから引き継いだかたちではあるが、もともと舞台役者の古田らしいフランクを演じてきた。
どこまでアドリブかわからないような、ベテランにしかできない感じが実に上手い。
2022年の演出は同窓会のようなノリだった。
古田版ロッキー・ホラー・ショーに過去に出演した顔ぶれが集まる。
今や超売れっ子の中村倫也(ブラッド役)、ドラマ撮影中のソニン(ジャネット役)は声と写真パネルでの出演だったのは、ちょっとしたサプライズ(笑)
2017年にコロンビア役だったアヴちゃんのために、休憩中のBGMの1曲が「女王蜂」の曲だった。
私は過去に観劇したのは2017年だけ。
このときは驚く演出みたいなものはなかった印象。
今回は演出家の河原雅彦が結構いろいろやったなあと思いましたよ。
リフラフを演じたことがある岡本健一はナレーター、エディ、スコット博士にキャスティングされているけど、カーテンコールではリフラフに扮して登場するサプライズ演出。
ロッキー役は武田真治だけど、改造前のロッキーとしてROLLYが登場する。
この演出はトップシークレットだったため、ROLLYはバンドマスターとして出演するとしか発表されていなかった。
小池徹平、岡本健一、武田真治がビスチェと網タイツ装着ってのも、なかなか刺激的だった^^;
今作に初めて出演する昆夏美、フランク莉奈、峯岸みなみも良かった。
昆夏美は「ミス・サイゴン」に主演しているだけあって、若手ミュージカル女優としてはトップクラスの歌唱力だと思う。その魅力も残しつつ、このエログロな世界にも対応していて素晴らしい。
フランク莉奈はモデル出身でとてつもないスタイルの良さに圧倒された。彼女も舞台経験豊富なので、歌唱もバッチリだった。
峯岸みなみは元AKBという肩書きが足枷になっているかもしれないと感じる。コロンビアはひたすらアホな役なので、彼女に合っていて想像以上に良かった。
この作品は音楽もカッコイイのが売り。
バンドのメンバーはバンドマスターROLLYと馴染みのある顔ぶれになっていた。
特にROLLYの盟友でドラム担当の小畑ポンプは、この舞台を心底楽しんでいることがTwitterから伺えて微笑ましかった。
3時間弱の上演があっという間に感じたほど、楽しかった舞台です。
古田新太は次にフランク役をやれそうな役者がいないから、3回目もやったと言っていたけど・・・
次にフランクをやる役者、誰になるんだろう?
あ、そうそう
本編が始まる前のお楽しみ。
「売り子セブン」改め「感染対策に余念がないぞセブン」の盛り上げも楽しかったです。
横浜公演は全部中止、大阪公演も一部中止となったため、どうなることやらと思われたわけですが。
なんとか無事公演が終われて良かった。

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